Vol.484「梅雨」
2019年6月29日
農家にとっては待ちに待った梅雨入りか。今年は降雨降雪が本当に少なく、冬越し3年目にして初めて庄原までの道中に凍結した道路に一度も遭遇しなかった。春になってもしかり。GWには真夏日を記録し、畑はカラカラ。致し方なく大型タンクに水を入れて畑に撒くも焼け石に水。水不足で収穫できなかった野菜も多かった。
とは言え、梅雨入りした途端に週間天気予報でずっと雨マークにはちょっと。。。雨降りの日は出荷量が減り、出荷された野菜は濡れていてすぐ袋に詰めると曇ってしまう。加えて高温高湿の中では傷みが早く出荷後の状態が気になる。これが連日となると結構気が重い。
ニュースは今日夜から月曜にかけての西日本の降雨量をTOPで流している。九州や四国ではこの間500mmを超える降雨量となる可能性もあるらしい。昨年の豪雨を思い出す。農吉の保冷車は水に浸かりエンジンが駄目になった。まごやさいの保冷車は土砂崩れの間隙を縫うように山道を抜け6時間遅れで納品。あの時の判断、帰ってきたスタッフの表情、道中の光景。次々と記憶が引き出されてくる。
てな湿っぽいことを書いても気分が晴れるわけもなく、モードチェンジ。今週あったことを振り返ってみる。
まずは「そ~だったのカンパニー」の反響。日曜の放映ではあったけど、もしやと思い放送終了後に会社に行くとやはり問い合わせの電話が数本。そのうちの一本は早速翌日から取引が始まった。翌日の個人販売も新規の方から注文が入り、既存取引先も注文量がいつもよりかなり多かった。何より農家さんのやる気に火が付いたようで、出荷量が一気に跳ね上がり5割増し。ここ最近では最も多い販売金額となった。
火曜日は来客2本立て。1組目は東京からで、ケータリングや料理教室をされている株式会社八紘さん。社長は食育コンサルタントとしてもご活躍の上野氏で「日本たまごかけご飯研究所」なる組織も立ち上げられているとてもユニークでバイタリティーあふれる方。弟の鶏舎(‘まさとう”という名で養鶏をしています)にもご案内し、3時間ほど野菜のこと流通のこと将来のことなど喧々諤々。とても刺激を受けた。
午後は九州電力さんが来られての事業報告会。この1年間の事業の状況やシステムの件など貴重な情報を頂き、大いに参考になった。
そして本日はセンナリ株式会社様の訪問を受けた。勉強不足で存じ上げなかったが、安佐北区に本社があるこだわりの食酢メーカーで、「どっちの料理ショー」(懐かしい!!)で9対0で圧勝された話や(視聴率もその会が最高だったらしい)、飲む酢ブームの火付け役は実はセンナリさんだった話など非常に面白い話をお聞きできた。何より事業の考え方に共通する部分を感じ、今後何らかの具体的な関係が築ける予感がする。
そんな感じで今日はおしまい。雨音を子守唄にこれから寝ます。