34「そして僕らは途方に暮れる」

現在、9/22(土)13:05。稲刈りに行く前に急いでこれを書いている。

タイトルもご存じ?過去の名曲のタイトルをもじったもの。先にタイトルを決めて書くのはここ最近珍しい、ぐらい困っているという話し。

原因は秋雨。

今年は本当に米作りが難しく、7月の豪雨の後はず~と晴れ続きで稲穂が早く色づき始めた。しかし、実があまり大きくなっていない。地元の人曰く早熟れという状況で、高温の夏に起こるらしい。

実ったように見えて、実は実があまり入っていない状態。その対策として本来は水を切り始めてもよい時期に水をどんどん田んぼに引き入れた。水は稲穂を大きくし地温を下げてくれる。

問題はその水をいつ切るのか。水は欲しいがあまり引っ張ると田んぼがぬかるみコンバインが入れない状態となる。幸い超高温の晴れ続き、1週間もあればカラカラに乾くだろうと、9/2の稲刈りイベントに合わせて水を切り始めた。

これが判断ミスだった。8月末から気温が下がり、秋雨がずっと停滞。おそらく3日連続晴れた日はなかったはずだ。悪いことに週間天気予報がコロコロ変わる。4日連続晴れだったはずが途中で曇りに変わり、最後は雨予報。期待しただけにこれが結構なストレスになる。

今考えれば、9/2のイベントで稲刈りが全てが終わるように水を切るべきだった、と悔いても後の祭り。雨の隙を見て徐々に刈るしかない。その前に、乾かない田んぼを強制的に水抜きするための溝堀りから。これがかなりの重労働で、ぬかるんだ田んぼの稲一列を抜きながら田んぼの地(水が抜けないように敷き詰めてある固い土の層)まで泥を掘り下げ、排水口(”むなくと”と言います)まで溝を掘り進める。溝が繋がりざ~っと音を立てて水が流れていく瞬間は達成感があるが、99%苦行。これで何カロリー消費、予想体重減何kg、ビールの味は格段に良いはずなどと目の前の作業の苦しさを避けるように別なことを考える。煙る雨の中、親子3人泥と格闘する姿はなかなか悲惨な光景かも。それでもこれをすると雨が降ってもどんどん排水され乾くのも早いので物理的にも精神衛生上も良い。

稲刈りはほとんど義弟の克くんがやっている。僕は時間が合えば参加という感じなのだけど、今年は時間の許す限り参加。新米を待ってくれている人の姿がリアルに目に浮かぶだけに、何があろうと絶対に美味しいお米を収穫したい。あまり刈り取りが遅れてしまうと食味が下がってしまう。

という訳で、これからちょっと強引にぬかるんだ田んぼの稲刈りしてきます。溝堀りが効いていることを願う。

頼むからしばらく晴れろ!

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