11「応援」
2018年4月14日
「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に選ばれた反響がすごく、お取引先様・知人・友人からの沢山の応援メッセージを頂きました。こんな小さな事業なのに目指すところは結構大きな話しをしたりして、そのギャップに思い悩み、結構落ち込んだりもします。一人で巨象に立ち向かっている感覚、そんな時にこのような応援を頂くと元気を頂くし、またやろうとしていることは間違っていないのだと思えたりします。ご連絡頂いた皆様、本当にありがとうございました。一方で、怪しげな営業や勧誘連絡までチラホラ。まごやさいをリストアップされた皆様、まだ儲かってもいないし、不動産経営にも興味はないし、貧乏暇なしの体現者につき、どうかリストから外して下さい。
さて今週、某自治体の市議会議員さんと同市地域おこし協力隊の方の訪問を受けた。MAGO-NETの開発を担当する(株)ちゃネット益田社長からの紹介で弊社を知ったらしい。行く先でまごやさいの紹介をしてくれており本当に有難い。
話しをお聞きするとやはりここでも同様の課題あるようだ。大規模化が難しい農地と高齢化、未流通野菜の存在。それに地域おこし協力隊卒業後に営む事業の話しも加わりなかなか興味深い。
地域おこし協力隊については全く詳しくないのだが、僕なりの解釈はこう。第一目的はその地域への新規定住。契約期間は3年で、その間は自治体から賃金を支給して地域の課題解決のサポートをしながらその地域の理解を深め、人と関わりを持ち、スムーズな定住に繋げていく。その間に事業を興し継続経営できるようにしてくれれば更にGood。誤解があったらゴメンナサイ。
MAGO-NETを導入して、まごやさいと同様の状況を実現できれば素晴らしいですね、という話しになったのだが、どうも地域おこし協力隊契約期間終了後に継続できる事業として強い興味をお持ちのようだ。もしそうなるのであればこちらも本望。出来る限りの支援をしたいと思う。
が、はたと考えてしまった。MAGO-NETを導入したら事業が上手くいくと思われていないだろうか。もしくはそのように思わせていないだろうか。事実、まがいなりにもまごやさいではこのシステムを使って事業が継続できる状態を作ることができた。どういう構造で事業が成立しているかも詳細までお話しすることはできる。
一方で、MAGO-NETを導入したからと言って自動的にお客様が増えるわけではない。農家さんも集荷拠点があるだけで出荷してくれるわけではない。そこには事業を営む人がいて、その人がこの事業の認知を広げ、内容を説明し、購入する店舗や出荷する農家を増やしていかなければならない。人と人とのコミュニケーション×行動量が全て。それはその人の事業に対する思いや熱量が大きく影響する。とすれば、僕がすべき最も大事なことは、この事業自体の持つ意味や意義、影響や効果についてしっかり情報提供することか。
本当に、そうなのか。マーケットを拡大させていくサポートがもっと我々で出来るのではないか。いや、しないといけないのではないか。それが出来なければ絵に描いた餅なのか、いや、そう思うことは相手に対して不遜なことなのではないか。。。
小規模農家連携型狭域野菜流通モデルと名付けたこの仕組みは、もう5年以上前から言っていることで、その方向性や内容は全く変わっていない。ただ、当時は頭の中で成立していただけで、実際は自分の目の前の事業を何とか形にすることに一生懸命だった。しかし、ここにきて、実際に広がり始めると課題や懸念点がリアルに見えて、それは解決すべき課題と転化する。どうすれば、いや、その懸念自体が違うのでは、こんなところでループし始める。
そんな時に、応援メッセージを拝見しています。もう何度見たかな。見る回数が多い時はあんまり健全な状態ではない気がします。(苦笑)そんな感じで同じところ後ぐるぐる回りながら、少しづつ前に進んでおります。もっとさっさと進めればよいのでしょうけど、どうもこれが現時点での自分の力のようです。