18「新MAGO-NET」
2018年6月2日
今日はとても静かな自宅で独り言。父は朝から畑仕事、母と妻は福屋さんで催事販売に行っている。通常の出荷に月末月初の事務処理が重なり妻はほぼ徹夜。それでも笑顔で出発していった姿に頭が下がった。催事販売後は(僕以外の)スタッフに農吉のスタッフ1名も加えての打ち上げをするらしい。しかも2軒はしご。彼女の企画なのでどうにも口出しできず、ただ無事の帰宅を祈るばかり。僕の悪口でも言ってストレス発散してくれい。
あっという間に6月には入り、岡山での講演が1週間を切った。余裕を持って資料を作成するつもりがあれこれ差し込みの仕事が入って未だ完成せず。来週は時間的な余裕が無く今日するしかない。一応、農吉への往き帰りはラジオを封印して内容を考え、ある程度固まってはいるので後は資料に落すばかりの状況にはなっている。予定所要時間は4時間。これを書いたら会社に行って何とか6時までには帰ってこよう。今日は父と2人での夕食、食事担当はもちろん僕。普段ほとんど摂取しない動物性タンパク質主体のメニューにしようかな。
昨日は久しぶりに出荷日に会社にいて出荷作業を行った。農吉での出荷作業に体が順応しており、妙な新鮮さを感じた。出荷量はそこそこ、福屋さんでの催事販売で2名減の状況下、テキパキと仕事が進行していく様子に積み重ねた経験を知った。2名のスタッフは催事販売から5時前に帰社し、折角の機会なので全体ミーティングを臨時で開催することにした。目的は会社状況の共有。伝達中心で15分で終えるつもりが結局30分以上要してしまった。業績のこと、MAGO-NETのこと、農吉との連携のことなど、前回のミーティングから2カ月空き、その間に色々あったことを話しながら思った。
新MAGO-NETは一応大きなトラブルなく稼働しており、随分と作業が効率化できている。特に大きかったのは売場を作る商品掲載システムと検品システムで、商品掲載は情報の充実と効率化をかなりのレベルで実現できた。また検品は目視での検品からQRコードリーダーでの検品に換わり、検品ミスがほぼなくなった。この検品ミス、いわゆるケアレスミスで、そのもの自体は正しい商品を入れ替えれば済むことなのだけど、その後に発生する作業が膨大。正しい商品が他の注文先に入っている可能性があり、また同種のミスが起こっていないか、同商品の注文先を全てチェックする事態となる。既に車に積み込んでいる場合は最悪で、一度車から積み込んだ荷物を出し、一つ一つは箱を開けて商品を出し、正しい商品が入っているか再チェック。出発時間が迫っている時は気が焦り言葉も荒くなる。
新MAGO-NETの設計をする際に、このような作業のミスや無駄をなくそうと相当色々考えてメニューや機能を決めていった。もちろん、ミスの削減だけでなく、作業の効率化のためのアイデアも考えうる限り盛り込んでいった。結果的に、システムの改装というレベルを越えてほぼ新規開発のシステムになり、膨大な開発時間とまごやさいの事業規模から考えると分不相応なコストをかけることになった。新連携の助成を使わなければ到底できなかったこと、その過程で色々大変なことはあったが、ここに至るまでにご支援頂いた中国経産局の皆様、中小機構の村上氏、そしてちゃネットのメンバー各位に深く感謝申し上げたい。全ては、このシステムを各地で使って頂いて日本中の未流通野菜を動かしていくため、これで自信を持ってスタートが切れる。
とはいえ、実際に運用してみると新たな気付きも色々ある訳で、それも順次システムに反映させ続けている。今月は3か所に導入しなくてはならない。もうひと踏ん張り、ここまできたらより完全な状態を目指そう。ちゃネットの皆さん、そういうことで引き続き宜しくお願いいたします。