14「働き方」
2018年5月5日
雨上がり、快晴の早朝。艶やかな新緑と澄んだ空気が心地よい。こんな時は決まって山道コースで庄原に行く。GWの影響かすれ違う車はほぼ皆無、煽られることもなく、前の車にイライラすることもない。通い始めて一年半、何度この道を通っただろうか。
GW期間中は飲食店の注文が減り、農家さんの出荷も減少傾向で何となく静かな職場。会社員をしていた頃は脱出と称して小旅行に出かけたものだか、もう10年もしていない。世の中では働き方改革なんて言葉が躍っているが、完全に働き方が変わった自分を改めて認識する。
成果を生み出すための多様な働き方を求める産業界と、会社もしくは経営者は労働者を搾取するという考えがベースになっているとしか思えないような、しかも労働者代表のように反対意見をまくしたてる某団体のテレビ討論がたまたま目に入り、思わず苦笑した。
僕自身の働き方は変わったが、働く意識はたぶん社会人1年目から変わっていない。成果も出していないのに残業手当をもらうのはものすごい違和感があったし、ベンチャー時代は業績が厳しければ自ら給与を下げてもらうように申し出た。深夜労働日常茶飯事、会社の床で朝を迎えたこともしばしば、でもそれは強要されたことではなく、自らの意思でしたことだ。お客様あっての事業、締め切りがあって、求められる品質があって、同時並行的な状況があって、それをきちんとやろうとすれば時間通りにはいかないこともある。労働時間を守るために、やっつけ仕事で品質を下げて締め切りに間に合わすなんてことは自分自身が到底納得できない。
もちろん、そんな働き方が当たり前とも思わないし、希少種の部類に入ろう。段取りが悪いから時間がかかるという人もいるだろう。甘受。でもね、それはそれで楽しかった。もちろん強要されたことでもない。また、そんな過程を経て計画を立てる重要性を理解し、段取りを覚え、他者との協働を積極的に行うようになった。たぶんその過程が無ければ今の自分には到底至っていなかったと思う。いや、今でも自分の力不足を痛感するのだけど、その過程が無ければ本当に使えない人になっていた確信めいたものがある。
実は6月某日、岡山の私立中高一貫校で講演を依頼され、ここ2週間ほど内容を考えている。もちろん会社の床で朝を迎えるような働き方を勧めるつもりはないけど、仕事に対してポジティブなイメージが持てる場には出来ればと思う。中学1年から高校3年の全校生徒が対象、しかも全て女子。お受けはしたが、本当に僕で務まるのだろか。。。
タイトルの締め切りはGW明け、僕の場合、初めに話す内容の塊を決めて、それからタイトルが生まれて、その後内容の詳細に落とし込む形が合っているようだ。話す内容の塊候補はいくつかあり、繋ぎ方も含め、もう少し考えれば腹に落ちそう。新システム関係の仕事と野菜販売準備をやっつけた後に再度考えることにしよう。締め切りから逆算すると手を付けるのはおそらく明日の夜。
こんな働き方も一般論としては駄目になるのかな?(笑)
そういえば僕はその対象ではなかったな(苦笑)