Vol.508「月見」
2019年12月14日
昨晩は月明りの強い夜だった。凛と冷えた空気、無風、田から山裾に連なる青白い光景。そのまま山頂を経て見上げると月は正中していた。足元には自分の影法師、たまに遭遇するそんな光景にこの地で過ごす意味を感じる。
昨晩はなかなか忙しかった。忘年会シーズンでお店からの注文量がいつもよりも多く、検品・箱詰めすれども追加注文が次々入りなかなか終わらない。そうこうしていると野菜がほとんど売り切れてしまい、今度は福屋さん、ニチエーさんに納品する野菜が不足。慌ててストックしていた(追熟させています)サツマイモやらカボチャ、ジャガイモ、ヤーコンなどを引っ張り出しパック詰めをした。それでも心許なく、今度は白菜をカットしてラッピング。1個で納品するよりは4個に分割したほうが賑やかになるという苦肉の策も繰り出す始末(実際小売りではカットした小さいものの方がよく売れる)
予定外の業務を差し込んだ影響で、5時に荷物を送り出す予定が全く終わらず超高速で作業を進めた。こんな時って焦ってミスが多くなることが多いのだけど、なぜか昨晩は集中でき、ほぼミスなく実感値1.5倍の作業をこなすことができた。結局20分遅れで出発。納品担当の博さんには迷惑をかけてしまったが、送り出した後に心地い疲労感が来た。月に力をもらったかな、勝手にこじつけながら帰路につくと、まだ月はウロコ雲の裏でぼんやり輝いていた。
今日はこれから12/19(木)予定している農家会議の資料作り。毎年のことなので内容を固定すればよいのだけど、色々考えてしまい結局毎年内容が違う。今年もそう、新規に出荷され始めた方が多く、事業そのもののご理解を得るためにどうすればよいか、もう10年出荷頂いている皆様に何かお伝えすることはないのか、どういうお客様を増やし、どんな野菜が必要になってくるのか。。。
明日以降、会議の日までまとまった時間が取り難く今日何とか仕上げたい。
今日も月の力を借りなければ到底終わりそうにないかな。深夜の月見、今晩もまた。