Vol.507「特別授業3」
2019年12月7日
向原高校での特別授業の話し最終回、事後学習で提出されたレポートの内容を中心に書いてみたいと思う。
担当の先生がレポートを会社までお持ちになられたのが授業翌週の水曜日、校長先生名の丁重な手紙まで添えてあり恐縮な限り。
レポートは10枚ほど入っていた。受講した生徒さんは30名前後だったので提出率がそれぐらいだったのか、内容を勘案して忖度されたのか、はたまた代表的なものを選抜してお持ちになられたのかは不明。レポートする項目は予め決まっており、それぞれについて結構びっしり書かれていた。以下、項目ごとに内容をまとめてみたい。なお、重複・類似する内容が項目をまたがって記載されているのは生徒さん個々のレポートをベースにしたことによるものとご理解願いたい。
~講演を聞いて考えてみましょう~ ([○]は約半数以上が記載/[△]は複数が記載)
1.自分が将来「働く」ときに参考になると感じたことは何ですか。
>顧客に価値を提供するのが会社、その提供過程を担うのが仕事[○]
>計画 → 実行 → 評価 → 改善(PDCAサイクル)[○]
>失敗の理由を並べる → どうやったらできるかを考える[○]
>苦手を克服したプロセス[○]
>一つの会社での沢山の組織・仕事があること[△]
>仕事の成果は氷山の一角。その土台部分が重要(アイスバーグモデルによる仕事説明)[△]
>大好きな仕事に出会ったことの実例[△]
>事業を立ち上げること[△]
>夢を目標にする
>仕事は変わる(異動がある)
2.講演の中でどんな話に心を揺さぶられた、あるいは感動しましたか。
>苦労したことをあきらめずにやり、大好きな仕事に出会ったこと[○]
>沢山の事業内容を頑張ってやっていること
>仕事には価値があること、価値提供を担っていること[○]
>成功よりも失敗が多いのは当たり前、失敗した理由をどこに持っていくか。成長できる[○]
>営業成績が上がらず自信を失い、苦手を克服して成績上位になった経緯[△]
>色々な仕事をすることで学んだ知識は違うことにも応用できる[△]
>異動してキャリアカウンセラーという大好きな仕事に出会ったこと[△]
>ニートが増えて日本が危ない(起業のきっかけとなったこと)
>「向原の野菜」というピンポイントにスポットを当てて事業を起こしたこと
>PDCAサイクルは定期テストでも使える
>大きな会社ほど仕事が細分化される
>「きつい」農業体験で事業を起こしたこと。確かに自分も同じような経験をして楽しいと思った
3.「働く」という考えは講演を聞いてどのように変わりましたか。
>働くというのは、土台をきちんと作り知識などを得て、成果や実績が出てくること[△]
>働くって大変なことだと思っていたが、誰かのため・自分のために働いて頑張ったと思えるとことがいいなと思った[△]
>チャンスは人と人の出会いから生まれる。沢山の話を聞いて行動してチャンスをつかむ[△]
>「家族を養うため、自分が生活するため」と「人の役に立つ・手伝いをする」のが仕事だと思っていたが、会社が作り上げる価値を顧客にどれだけ提供できるかも大事だと思った[△]
>自分から動かないと前に進まない、それが働くにつながる
>働くことは「こうしたい」ということをあきらめずに挑戦していくこと
>「こうすれば良くなるのではないか」と思うことを改善し挑戦していくことが大事
>ただ「髪を切る」仕事をするのではなく、相手に喜んでもらえることが一番大事で、それに価値を感じながら仕事をしたいと思った(理容師志望)
>自分にとって働くことはまだまだ先だと思っていたけど、今から考えてみるとワクワクしてきた。そん準備を少しでもしていきたい。
>働くことは新しいスキルを身に着けること、経験して応用すること、人の役に立つこと、成長していくこと
4.社会人となるためにこれから身についていかなくてはならないことは何か。それに向かってどのような努力をしていこうと思いますか。
>計画に沿って実行するために何をするかを考える。改善点を見つけて成功できるように努力する(PDCAサイクル)[○]
>あきらめず最後までやりきる、努力する力を身に着ける。失敗してもそこから改善し向上させる[○]
>コミュニケーション力を身に着けたい。そのために沢山の人と話し、自分に事をしっかり伝えることできるようになる[○]
>基礎能力を伸ばす
>目標設定して、そこに至る計画を立てる
>どうやったらできるかを自己責任で考え、自分の成功パターンを見つけ、自信にしていきたい
>あいさつをきちんとする
>信頼してもらうためには実績が大事。今から取れる資格の取得や検定などに挑戦する
5.将来的に自分が地元の地域課題に関わっていくために、どのような力を鍛えたいと思いますか。
>コミュニケーション能力[○]
>地域の人と関わる行動力を身に着けたい[△]
>あいさつをすること[△]
>地域のことをよく知ること[△]
>ボランティア活動に積極的に参加する
>「誰かのために」を常に考えて仕事をすること
>色々な視点から物事を見る力
>発想力
>知識や経験の応用力
なかなか難しい設問で、書くのに苦労したのではないかと思うが、それでも小さな字で(老眼にはちょっと辛い、笑)一生懸命書てくれたことが見て取れて心が熱くなった。また上記には記載していないが、我々の事業や僕に対するエールみたいな感想も結構書かれていて元気を頂戴した。このレポートを読んだ妻も(一応、元教師です)「話した意味があったんじゃないの」と珍しく?感想を言ってくれた。今回の特別授業が生徒さんの未来に少しでもプラスになることを願う。
という訳で、あっという間に12月も第一週が終わろうとしている。強い覚悟でスタートした第6期、その覚悟は行動に結びついて結果となって現れているか。。。
生徒さんのレポートが反射板のように自分に返ってきた。やるしかないんだよね。日々前進。