Vol.490「宿題」

久しぶりに静かな土曜日。妻は同窓会に参加するため北九州に帰省し、父母は農作業の合間の午睡、半年ぶりに帰ってきた佳穂とは何を話すでもなく、ただ同じ空間に居るだけで懐かしい日常を感じながら、広商の試合をBGMにこれを書いている。本当はちょっと魚の姿を見に浜田辺りに行きたいところなのだが、夕方から地元の同窓会が入っておりさすがに時間的に厳しい。半端に空いたそれまでの数時間、来週の宿題に手を付けることにしようかな。

大きな宿題の一つで目下進行中なのはまごやさいも農吉もホームページの見直し。特に農吉は大元の「農吉とは?」というところから入っており、「農吉を表す言葉」を全従業員に募集(優秀者には賞金あり!)するなど、おそらく農吉始まって以来の全社全部門巻き込みプロジェクトとして始めた。

官設民営の保育所からスタートした農吉は、その後野菜販売、チーズ製造、直営農場に放課後児童クラブと事業領域を広げ現在に至る。社内に事業の横串となるような組織機能はなく、組織をまたぐ人事異動も少なく、おまけに就労場所も離れており、それぞれが個々に事業を行うような感じで一体感が生まれにくかった。企業の表玄関ともなるホームページを見直すにあたり、そもそも農吉はどんな会社なのかををハッキリ表現できることが大事だということになり、であれば現在働いている人が「何を大事に仕事をしているのか」「農吉ってどんな会社なのか」「どういう事業であって欲しいか」をまずは聞いてみよう流れで上記募集となった。もちろん、この募集自体が農吉のことをそれぞれが深く考え当事者意識を持つ機会になって欲しいとの願いも込めている。全事業を象徴するような、普段皆が口にして互いの行動を確かめるような、社外の人がそれを目にしたときに農吉のことが伝わるような、そんな言葉が出てくればよいが、、、ちょっと欲張りすぎかな。募集締め切りは8月末、僕も真剣に考えてみたいと思う。これ宿題の一つ。

上記と並行して、ホームページの構造自体の見直しも進めている。現在のホームページは著名デザイナーが手掛けたもので出来栄え自体は素晴らしいものがあると思う。一方、これが制作された10数年前からは技術革新が進んおり、利用者側の端末もスマートフォンに代わり、欲しい機能や不要な機能、情報更新の容易さ、販売促進手法の取り込みなど、今の構造を前提とした改装では到底実現できないものが多く、こちらはシステム会社と話を進めていくことになる。もちろん、デザイン自体は現在の感じを踏襲しながら進めたいのでデザイナーさんにも継続して関わっていただく。複数のプロとスムーズに進めていくためには何より目的と進め方・状況の共有が大事になる。この推進役は8月から農吉に参加してくれた女性が担当するのだけど、一応僕も露払い役としてサポートする。早速「今後の進め方とスケジュール感」について宿題を仰せつかった。

まごやさいはもっと具体的な販売サイトのついての見直し。現状ネット販売の90%は広島市内の飲食店で、個人向けは販売していないに等しい。今後個人販売を強化するために現状では足りない適していない部分が多いと思われ、一方、僕にはその知識がないし先立つものもない。どうするか悩んでいたら中小機構の村上さんから助成金の情報を教えて頂き、地元商工会の全面協力をして頂けることになり早々に応募することができた。採択の発表は8月末、採択発表後から動いたら期内の完成に間に合いそうにないかなと思っていたら、快く協力に応じてくれた友人がいて、しかも休みのお盆に家まで来て色々話を聞いてくれるという。本当に有難い限り。それまでに、今の自分の考えをまとめておかなくては。

そんな感じで、同窓会から帰ったら今日は上記宿題をやっちゃおう!ってやっぱり飲んだら厳しいかな。夏休みの宿題はギリギリまでしたことなかったし。。。

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