46「解禁」

ふたご座流星群がピークの昨晩。AM1:30、出社するために外に出ると満天の星空で絶好の観測日和、気温2.5度、吐く息がゆっくり東方向に流れた。3分ほど空に目を向け願い事云うチャンスをうかがったが残念ながら遭遇できず、寒い寒いと独り言を言いながら車に乗り込む自分にちょっと苦笑する。

6:00少し前に帰宅、今日は長めに睡眠をとった。睡眠不足のせいか最近どうも頭に霞がかかったようで、講演や取材の資料作成やプレゼン準備をするのにこの状態じゃ話にならないとしっかり寝てみた次第。功を奏して今現在は良い感じ。Nujabesを静かめに流しながらまずはこの独り言から始めた。

実は昨年から取材や講演などはなるべくお受けしないようにしていた。農吉とまごやさいの二重生活になったことや助成金の申請やらシステムリニューアルに伴って物理的に時間がとりにくくなったことが理由の一つ。ただ、それより大きな理由は、勘違いしている自分が嫌になったことだった。ちょっと注目されて持ち上げられて、意見をあちこちから聞かれたり人前で話すようになると、何だか自分が偉くなったような気分になり、それが事業がうまくいっている感覚につながることが多々あった。しかし、実際にはそうではなかったのは数字が物語っている通り。弱い人間の僕は環境がそうなると調子に乗ってやらかしてしまう自分を自覚しており、その環境を排除することで自分を現実に留めようとした。

今回、それをまた解禁することにした。現状のまごやさいから考えれば、どのような機会であれ、より多くの方に我々の事業を知っていただくのは事業拡大の必須事項であり、それはまさに僕のすべき仕事。弱い自分を言い訳にしてそれを怠っていた自分の弱さを反省。そう思うと不思議に機会が舞い込んでくるようになるもので、解禁直後にまず全国農業新聞の取材を受けた。それがきっかけで年明けには奈良県生駒市での講演が決まった。その1週間後にはjicaの視察研修も受けることになり、某ローカルTV局が企業特集を組んでくれる話も進んでいる。(結構有名な番組です。発表できるようになったらまたご報告します)

ちょっと毛色は違うが、年末の同窓会での特別講演の依頼も来た。たかが高校の同窓会なのだけどこれがなかなか。これまでGoogleの役員Aが語る世界戦略、今や世界的建築家となったSの作品に込めた思い、数十年ぶりに中区に産婦人科新病院を作った広島を代表する産婦人科医Kの立ち上げ話など錚々たる面々が受けた講演で、これが皆同級生だと思うと嫌になるほど。他にも経営者として既に成功していたり、一流企業でグローバルに活躍していたり、その道の専門家として有名なヤツらがいる中で、何で俺ごときがっていう感じなのだけど、これも何かのご縁、有難くお受けすることにした。

そして、1月15日は年に一度の農家会議。今回で12回目、僕が最も大事にしている会議だ。年末年始のスケジュールを考えると今ぐらいから準備をし始めないと間に合わなくなる。今回は初のミニ講演もプログラムに入れる予定。話していただくのは共同研究をした広島大学の細野先生。今回の共同研究は出荷農家さんにもアンケートでご協力頂いておりどんな感じの話になるか楽しみ。実はこの共同研究、「農業経済研究」という日本農業経済学会(農業経済学分野の日本最大学会)に論文掲載が決まり、その祝勝会を会議終了後に行うことにしている。

さあ、これからクリアな頭で頑張って資料作成いたしましょう!

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