40「インプット」

AM5:30、気温6度、東の空がかすかにしらみ始めたころ、我らがまごやさい保冷車はセンターを出発した。

ここにきてようやく出荷量が伸び始め、前日は約200種類(生産者毎の出荷野菜種類のべ合計数)が出荷された。農吉と連携販売してた結果、まごやさいに引っ張って帰る野菜も増え、飲食店からの注文も増加傾向にある。顧客の利便性最優先で注文時間をAM2:00まで受け付けており仕分けはその後。AM1:30から仕分け準備を始め、2:00から開始。注文確認・注文品のピックアップ・納品書作成・決済処理・箱詰め・保冷車への搬入・納品予定のメール等など諸々の業務を行うと保冷車の出発時間ギリギリになり、しばしば時間オーバー。

業務はそれなりにシステム化できているものの、手作業の工程も多く、その業務時間帯も含めまごやさい最大の業務改革ポイントがここにある。解決策の案はある。しかし、現状でそれを導入するとオオゴトになる可能性が高く踏み出せないでいる。正確に言えば、導入するための条件が整わなければ踏み出せない。その条件を整える実績あるいは努力が足りていない。

保冷車を送り出した後、残務整理をしながら考えるのは最近いつもこのこと。もしかしたら別な解決策があるのかもしれないけど、どうもこの案でループしている。発想の固定化?思考力不足?これまでこの手のものって考えるたびにワクワクしていたのに、今は逆感情。これじゃそもそも駄目だな。単にできない自分を責めているだけだ。

考えるに、おそらくインプットが足りていない。今持っている知識や経験で現状を乗り越えられるほど簡単ではないのだろう。アウトプットの仕事が多くなったのにいい気になってインプットを怠った結果だな。4年前と同じ話をしているようじゃ話にならないね。凡才が成果を出す道を再自覚すべし。今日から実行!

AM6:00、白々と明けた空を見ながらの帰り道。山に目をやると一気に紅葉が始まっていた。寒さのインプットで鮮やかに色付いて欲しい。

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