28「期待の人材」
2018年8月10日
おそらく、これが掲載される頃は名古屋行の新幹線の中か。(今回はWordPressの掲載予約を設定してみました)昔のように楽しみなイベントを糧に日々を頑張ることはなくなったけど、それでも日が近づいてくるとやっぱり楽しみではある。
ここ最近、お盆は母の実家に墓参りにいくことが多かった。今回は息子の卒業を前に、大学と住んでいるところぐらいは見ておきたいという話になり、だったら娘の大学と住まいも一緒にと話が膨らみ、ならば進学に何かと支援してくれた妻の母親も呼ぼうかということで、総勢7名での小旅行となった。以前は年中行事だった両家勢揃い旅行が復活したみたいで何だか嬉しい。
基本観光なしで3世代で色々話すこと自体をメインにした方が良いな、ただ折角なのでご当地の名物料理ぐらいは食べたいな、何にしよう?などと仕事のことを考えていたはずなのにいつも間にか旅行のことに思考が移ってしまう。いかんいかんと独り言をつぶやきつつここ最近を思い出してみる。 で、浮かんだのが先週インタビューを受けたイノベーターズ100広島のこと。このプログラム、広島県が掲げる「イノベーション立県」実現に向けて発足したもので、県内の有力企業が期待の若手を一期間派遣し、様々な研修や体験を経て新事業の創造につなげていくというもの。そのプログラムの一環で、イノベーション的な事業をしている会社へのヒアリングがあり、何故か我らまごやさいに声がかかった。 どんな方が来るのかが楽しみだった。企業側に立てばどんな人材を派遣するかでこのプログラムの期待度が想像できる。本当に自社の未来につなげようとしているのか、県の誘いで断れず仕方なく派遣したのか。 その一団は予定の30分前にやってきた。男女合わせて4名、
会社に入ってきた瞬間に前者だとわかった。名刺交換すると錚々たる有名企業ばかり。小さな会社でさぞかし驚かれたことだろう。礼儀正しさ、高い意欲、強い好奇心、そしてちょっと値踏みするような感じ。こちらもきちんとせねばと事業の生い立ちから説明に入る。事前に会社のことをかなり調べているようで、質問が具体的で鋭い。この感じ、僕的には結構心地よく、テンポよくインタビューは進んだ。そして説明しながら「事業を興す」ことにあこがれていた時のことを思い出した。
前々職で社内教育部門のマネジャーをしていた頃。プログラムを考えるためと称してあちこちの研修を受けた。マーケティング、HRM、事業戦略、財務系ビジネスゲーム、米軍訓練をベースにした体験プログラムまで。その都度刺激を受け、参加者にライバル心を燃やし、それを活かしたいと思ってウズウズしたものだ。結果的に1年後には前職のベンチャー企業に転職。意気揚々と入社し、すぐに自分の薄っぺらい知識と経験を思い知ることになった。
今回来社された皆さんは在職する企業で新規事業を立て上げていくと思われるので僕とは全く状況が違うのだろうが、成功失敗はさておき、その機会を自身の大きな成長に繋げて頂きたいと思う。おそらく派遣した企業も次世代を担う人材として最も大きな期待はそこであろう。僭越ながら僕が学生向けの講演で話すことを本文に付け加えておきたい。
「チャンスは平等ではない」
チャンスはほとんどの場合人との出会いから起こる。人との出会いは行動が源泉、チャンスは行動量に対して平等である。
皆様のご活躍を心から祈念したい。
僕にとっても刺激を受ける良い機会となったことを感謝申し上げたい。