10「援軍きたる」

まず、ご報告から。株式会社まごやさいが「はばたく中小企業・小規模事業者300社」(中小企業庁)に選ばれました。 http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/2017/170323monozukuri.htm
 中国経産局から推薦頂きエントリーしたものの、まさか選ばれるとは思ってもいませんでした。まだ実績的に「はばたいている」とは到底言えず、ちょっと気恥ずかしい感じです。できれば、はばたくの後に「予定の」を入れて欲しいところ。とはいえ、期待だけは頂いているということで、これも糧にして前進していきたいと思います。

 さて今週。火曜から木曜日まで農業体験の受け入れをした。東京在住の社会人同期のご家族で今回2回目。初回は家族全員での参加だったが、今回は母(同期)と子二人。4年前、当時小学生だった子ども達は高校生(ソウくん)と中学生(サヤちゃん)になっていた。たまたま二人の予定が空き、どこか行こうかと話していたところ、サヤちゃん(4年前は農業志望女子だった)が「また園長のところに行きたい」と言ってくれたようで、急遽来ることになった。

 当時の面影は残っているものの、すっかり大きくなった2人。来るのはよいが宿泊費分は働いてもらうと伝えてあり、本人たちも気合十分。来るなりいきなり農作業。新たに借りた田んぼの石拾いから始めた。昼食をはさんでソウくんはトラクターで石を拾った田んぼを耕してもらった。サヤちゃんは有政ばあちゃんと一緒に畑の畝を均しマルチ張りを行った。所用で外出して帰ってくると、二人のキラキラした顔に一日の充実感が現れていた。

 2日目は、出荷作業。彼らがやってきた4年前はまだ家で作業をしており、センターでの出荷作業は初めて。急に野菜が出始めたこともあり、朝から農家さんの出荷ラッシュ。年の中でも上位に来るぐらいの出荷があった。2人の呑み込みの早さと手際の良さに他のスタッフも驚いた程で、パック詰め・検品・箱詰めと到底終わりそうもなかった作業が2人のお蔭で時間通り終えることができた。

 夕方、サヤちゃんが翌日の始業式に出るため1人で帰京。残ったソウくんに3つの仕事の選択肢を提示した。
1)深夜2時~5時までの最終出荷作業をする 2)5時~12時の店舗納品に同行して補助作業をする 3)10時~昼まで有政ばあちゃんと畑で定植作業を行う。本人が選んだのは1と3、最後まで本気だった。

 最終日、僕は講演予定の岡山の私立高校の先生と打ち合わせがありセンターに出勤し、そのまま残って仕事をしていると、予定通り仕事を終えたソウくんとその母がセンターに来た。帰りの電車まで少し時間があったので有政的とっておき絶景スポット「神之倉公園」に車で上がった。昼までの曇りがウソのよう晴れ渡り、満開の桜と相まって予想以上の風景を見せてくれた。名残惜しさを隠しつつ、向原駅まで送って本件終了。

 今回が2人にとって意味があるものになってくれることを祈る。また成長した2人に会いたい。

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